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確かにあの娘はそこにいたんだ
夏の終わり、ほんの一時、もしかしたら一瞬だけだったのかもしれない
だけど確かにそこにいたんだ
夏が終わり、秋になり、一面に誇っていた向日葵たちは枯れてしまった
それは、写真という形で残すのも無粋で、美しくて、儚かった
そこには、色んな人たちの想いが渦巻いていた
いつまでも続くと思っていた景色
続いたのは一瞬だたかもしれない
だけど、あの娘は笑ってくれたんだ
俺は、忘れない
『ひまわり~夏の終わりに~』
蝉が必死に鳴いている
一週間の命を精一杯生きている
「お前も蝉を見習えよ・・・」
「俺そんなに儚い命じゃないからな・・・」
まぁ、俺が伝えたいのは命の儚さじゃなくて
「この鳴き声をどうにかしろおおおおおおおおお!!」
「どうにかできたらとっくにしとるわあああああああああ!!」
二人して叫んだあと一気に脱力する
蝉・大合唱
「うるせえ・・・」
「俺に言うな」
「言ってねえよ」
「だいたい、扇風機もないとかお前どれだけ貧乏なんだよ」
うるさいし暑いというのは本当に辛いものがある
「だから先月臨終したって言っただろう。貧乏というのは否定できないのは確かだけどよ」
「親から支送りとかねえのかよ」
「家出るときに二か月に一回送るとか言ってたからな。来るのはきっと今月末だ」
「しかも、何回もそれは言ってるだろ、いい加減覚えろ」
覚えてるけどな
「つーか、来てもお前の為に金を使うのが気に食わん!」
「ほほぅ。そんなこと言っていいのかね?史貴君」
「君は親からの仕送りに頼ってばかりでバイトもせずに遊んで、金欠になると誰を頼ってるんだっけ?」
史貴の顔が歪む
「毎月のように『俺たち友達だろ?』とかほぼ対等の相手にジ●イアニズムを発揮しようとしてるのは誰だっけ?」
しかもジ●イア●は金は要求しねえよ
「・・・ぐぅ」
「わざとらしい呻き声を出すな」
言い忘れたが俺と口論してるこいつは『笹本 史貴』こいつが中学の時『一人暮らしをしてみたいんだ』とか言ったらしく、家を出て、ここに引っ越してきてからずっとこいつとツルんでいる
お互いここまでの人生、浮いた話の一つもなく不健全に生きてきた
しかも二人して生徒会に入っているもんだから、周りからはホモだなんて囁かれてやがる
ホント気持ちわりぃ話だ
それにしても中学で一人暮しっていいのか?
「ま、扇風機よろしく頼むよ」
俺はと言うと、何かとこいつの家にいることが多い
両親は何かと忙しい職業らしいからな
と言っても、俺だって親の影に隠れて生きてきたわけじゃない
最低限の家事はできるし、バイトだってしてる
まぁ、金なんてこんな田舎じゃ使わないんだけどな
使うとすれば、史貴に金貸すくらいか
この地は他の場所から隔離された場所
町の片側は海に面し、他の部分は山に囲まれている
そんなド田舎へ人は好んで来ることもなく、来年にはここもダムの底
聞いた話によると、この町は人も少ないし、ダムにするにも適した地形らしい
正直言うと、どうでもよかった
本当はその話は俺がガキの頃からあったらしく、親は早々に引っ越そうとしたところを、俺が以上なまでの反対をし、ここにとどまることにしたらしい
今考えると全く意味がわからん
確かにここは自然に溢れている
人も優しい
道を歩けば、誰もが挨拶をくれ
山に行けば、引き込まれそうな緑があり
海に行けば、どこまでも続く青がある
昼に空を仰げば、照り輝く太陽と、青い空
夜に空を仰げば、静かに輝く月と、空一面の星
確かにそれは素晴らしい
しかし、俺からすればそれは『ただの景色』にすぎなかった
史貴はそんな俺を情無しと言ってくれやがったが、情がないのも事実だった
しかし、ネーミングセンスねぇな
「なぁ、智樹ぃ」
ちなみに俺の名前は『琴平 智樹』だ。名前がどことなくこいつと似てるのが気に食わないが
「なんだよ」
「散歩、行かね?」
「・・・いいぜ」
まぁ、こんな中歩くのは疲れるだろうが、ここで蒸されるよりは歩いて汗をかいていた方がマシだと思った
「どこらへん行くよ?」
「この間いい場所見つけたんだよ」
「よく見つけるよな、ホント」
こいつは爺臭く、趣味が散歩なのだ
よく付き合わされるのだが、結構辛い道のりな時もあったりするので、無部の俺は運動不足にならなくて済む
「これは、情無しのお前でも感動するぜ?」
「そいつぁ、ゆるい期待でも持って行きますか」
「そんなこと言ってられるのも今のうちだぜ」
軽口を叩き合いながら家を出る
こいつは基本散歩の時、山に向かう
そして、適当に深部に向かった時、彼の第六感が告げるらしい「ここだっ!?」と
その方向に向かうと素晴らしい景色が広がってるらしい
・・・絶壁に突っ込めばいいのに
「そんなこと言うなよ、兄弟」
「兄弟じゃねえ。つーか心の声に話かけんな」
お前は化け物か
「しまった。虫よけ忘れた・・・」
「ん?そんなのなくたって平気だろ?」
「いつも山に入ってるお前と一緒にするな」
「夏休みじゃなかったら絶対ついてこないっつーの」
ちなみに先生たちが最後の年だからって作った膨大な量の課題たちは、史貴の
『おもしろそうだから今日中に終わらせようぜ』という提案の元、初日に消えた
こいつ、普段勉強しないのになんであんなにできるんだ?
誤解を生じさせない為言っておくが、俺は成績悪いわけじゃないからな?
「誰に言ってるんだよ」
「だから人の心の声に突っ込むなっ!」
山に辿り着く
「ここからが本番だ」
「いつも言ってるな、それ。気に入ってるのか?」
「気が引き締まるじゃん」
何を今更
「お前の場合、目隠ししてでも第六感とやらで、自称すごい場所に辿りつけるんだろ?」
「気を引き締めないと第六感が冴えないんだよ」
「いや、マジに回答されても・・・」
「とにかく行くぞ!」
まぁ、あのままじゃグダグダになってたしな
「ここ、行くのか?」
何か、栄養剤のCMの撮影現場みたいなところに辿り着いた
「当然だろ?」
「これ、散歩じゃないよな」
「気にすんなって」
いや、命がけですから
まぁ、フ●イト一発した後はなだらかな道が続いた
「というか、ここ道あるよな」
「なに、あえて獣道を通ったのさ」
はっはっは。と笑う奴の顔を一発殴っておいた
「いてえ!」
「殴ったからな」
「なんだよ、あの道通ればかなり時間かかるんだぜ?」
「しかもその道も通ってるのかよ!!」
「当たり前だろ?この山で知らない場所はない」
第六感いらないですよね。それ
「まぁ、昔はここも有名だったらしいよ。ヒマワリの花畑があって、かなりの景色だったってね」
「でも、何時しかここの人にも忘れられて、ある意味永久の園になっちゃったんだね」
へぇ。と頷く
ヒマワリの花畑ねぇ
昔聞いたことあるなぁ。まさかこいつが発掘してしまうとは
「しっかし、引っ越してきた奴の方がこの町知ってるとは、せっかくの景色が泣いてるよ」
「だからお前は俺に『情無し』ってつけたんだろ?」
「ま、そうだね」
そう言う反面、いつかの記憶を思い出していた
引っ越したくない。と駄々をこねた小さい頃の俺
今の俺からすれば意味のわからない行為
でも、それはこの町のどこかから離れたくなかったからだった
「花畑ね」
ふっ。と笑う、あそこまで固執していた景色を忘れてたのか
「ホント、どうかしてるな、俺」
「ん?なんか言った?」
「お前の町に対する愛情に恐れ入ってたんだよ」
「だろ?この町は本当に素晴らしいぜ。来年には湖の底だなんてな」
そうか・・・ダムの底か
せっかく思い出したのにな
今まで忘れていた代償か
「しっかし、すげえなここも」
木がトンネルのように道を覆っている
「お、お前でも感心はするんだな」
「この町に対する情はなくとも、始めてみる景色に対する感想くらいは持ち合わせてるよ」
「ここを抜ければお前はとんでもない景色を目の当たりにするだろう」
「なんかCM入る件だな」
「何言ってんだよ」
「さぁ!お披露目だ!」
お前が自慢げにしてどうする。と心の中で突っ込みながらも、そこで俺の思考は停止した
「・・・すげえ」
意識外でそんな言葉を口にしていた
小さい頃に見た景色は、確かに綺麗だったが圧倒されるものではなかった
しかし、今俺が見ている景色は・・・
花を咲かせましょう
この景色一面の花を
あなたがいつか戻ってくるとき
その心を埋め尽くす景色
心地良い風が吹き、さんさんと照る太陽の下で
また、あなたと遊びましょう
声が聞こえた
約束の場所
忘れてしまった景色
一人の少女
「花夏・・・」
「なんか言ったか?」
「い、いや、なんでもない」
花夏?誰だ・・・?
でも、知ってる名前だった
「しかし・・・本当にすげえ景色だな」
「だろ?俺も最初に来た時は言葉が出なかったぜ」
全く同意見だ
「どうする?これから」
「もう少し、ここにいる」
「じゃあそうだな。四時までここいらを散策してるか。またここに集合な」
「わかった」
史貴はそう言うなりここを離れて森の深部に突っ走って行った
第六感はどうしたんだ
花畑の周りをぐるりと廻る
相当な広さだった
俺がその広さに改めて感心しているときに
「ほう。珍しい少年だね」
振り向くとそこには、メガネをかけ、歳は六十過ぎくらいだろうか。優しそうな爺さんが立っていた
「あぁ、友人に連れて来られてね」
そんな俺の口の悪さにか、史貴に対する関心か、爺さんは「ほっほ」と笑った
「爺さんは?」
「何か?」
「どうしてこんな、町の人からさえ忘れられてた場所に来てるんだ?」
「そうだね・・・こんな話は信じてもらえるかな?」
俺の沈黙を聞く姿勢と受け取ったのか、爺さんは「ふむ」と頷くと話し出した
「昔ね、ここがまだ有名だったとき、仕事で私はここらへん一帯の自然を管理してたんだよ」
「この町の人たちと一緒にゴミ拾いをしたりね」
「まぁ、人気ってものはいつかは衰えて、いつかはみんな忘れてしまう」
「私はこの場所を愛する人たちと一緒に、毎日のようにきていた」
「季節が過ぎれば、花は枯れるだろ?」
「夏の最後にね、みんなで『今年もお疲れ様』って言って、ここでお弁当を広げていたんだよ」
「最高だったよ。咲き誇るヒマワリを見ながら食べるお弁当は」
「そんな時にね、どこから来たのか、少女がいたんだ」
"少女"と聞いた途端に俺の心臓は跳ね上がる
「少女は、私たちに『混ぜて』って言ってね。可愛らしい少女だったよ」
「一緒にお弁当を食べた後にね。少女は、はにかみながらこう言ったんだ」
『今年もありがとう』
『今度来るときは、もっともっと綺麗に咲かせるね』
「そう言って、少女は風と一緒に消えたんだ」
「私たちはそれほど驚かなかった」
「多分、少女は神様だったんじゃないかな」
「きっと、私たちを労ってくれたんじゃないかなって」
「今年でこの町も、この景色も最後だってね」
「そのことを、先日思い出して」
「はは、少女に悪いことをしたかな」
「私はね、その年が最後の年だったんだよ」
「だから、手伝ってくれていた人も、私も、それ以降ここには来なかったんだ」
「何時しかここは、みんなに忘れられた土地になっていてね」
「そんな中、君を見つけられたのは、とてもうれしかったんだ」
微笑みながら、爺さんはそう言った
「そうか」
「ここは、色んな人に、愛されてたんだな」
「そうだね・・・」
「なぁ、爺さん」
「今年で最後だからさ、また、なんかやってみねえか?」
なんでこんなことを言ってるのか自分でもわからなかった
「ふむ、いいね。やってみよう」
ただ、頭から見たことのない少女の笑顔が離れなかった
「では、私は今日はここで帰るよ」
「あぁ、またな」
「うん、またね」
随分とフレンドリーな爺さんだったな
と思いつつ、時刻は三時だった
「あと一時間か・・・」
もう、巡る場所などない
いいや、あいつみたく、どっか適当に行こう
そこらへんに落ちている木の棒を拾い、倒す
「よし、こっちか」
いざ歩まん
「ねぇ」
なんか俺、さっきから背後に気が回ってない気がする
まぁ、そんな考えも振り返ると同時に吹き飛んだわけだが
「久し振り」
そこにいたのは、いつか遊んだ少女だった
いや、幾分かは大きくなってたけど
「花夏・・・」
「そうだよっ」
「・・・」
言葉が出なかった
何より、俺は小さい頃自分がなにをしていたかもロクに覚えてはいないのだ
それがなぜ、この少女の名前だけ覚えている
そして、いきなり現れたのはなんなんだ
爺さんの言った通り、神様なのだろうか
「俺の名前は?」
「智樹っ」
「お前はどこに住んでいる?」
「ここっ」
しかし、元気だなこいつ
でも、本当にここに住んでいるのか
「何?花か何かの神様?」
冗談交じりで聞く
「う~ん、向日葵のお友達!」
「んなこと聞いちゃいねえ」
「こわっ」
ガキか・・・
「ねぇねぇ、智樹」
でも、俺の名前知ってるってことは、昔遊んでたあいつだよな
「なんだ?」
「遊んでっ」
「いいぜ、何する?」
「かくれんぼっ」
ガキ確定だ
「じゃあ、智樹が鬼ね」
「二十数えたら探してよしっ」
「はいはい」
「・・・さーん、にー、いーち、ぜろ!よしっ」
意外にもノリノリな俺
範囲は一応花畑の中のみにした
でも、それは失敗だった
「花畑広すぎだろ・・・」
今、無謀なかくれんぼが始まった・・・
「って、見つかるのはええよ!」
「くしゃみは我慢するものじゃないよ。うん」
「一人納得するな」
結果は開始五秒後、近くの茂みで『くしゅん』と聞こえ、終わり
「じゃあ、今度私の番ね!」
花夏がカウントを始める
とりあえず、本気にはならずに近くの向日葵の群れに身を隠す
「・・・さーん、にー、いーち、ぜろ!いくよぉっ」
元気一杯に駆け出して、コケた
「いてて・・・気を取り直して、いくよ~」
今度こそ走りだした
「ねぇねぇ、向日葵さん。智樹どこにいるかわかる?」
ってなにやってんだあいつ
あぁ、そういや向日葵の友達って言ってたな
「うんっ、ありがとう」
向日葵にお礼を言って、真っ直ぐにこっちに走ってくる
って、なにぃ!?冗談じゃなかったのか
「智樹み~っけ」
開始二分で死亡
「お前、なんだその無茶苦茶な探し方」
「情報収集は基本だよ」
「お前、何やってんの?」
振り向くと史貴が立っていた
「ていうか、その娘誰?」
「花夏だよっ」
「うん、俺は史貴、よろしくね」
笑顔に一発で陥落
時計は四時を指していた
「どうする?史貴」
「何が?」
「時間だよ」
「まぁ、夏休みだし遊んでもいいんじゃない?」
「そうか」
実のところ、史貴について行かないと家に帰れないのである
「ね、史貴も一緒にかくれんぼしよっ」
「が、ガキっぽい・・・」
同じこと考えてやがる
「花夏が鬼なのは反則だから禁止な」
「じゃあ、俺が鬼やるよ」
「じゃあ、本気で遠くまで行くか」
「いや、手加減してください」
「わぁったよ」
その後六時くらいまで遊んだ
意外に白熱した
「そろそろ帰んねえと山は危険だな」
「あぁ、でも花夏ちゃんってどこに住んでるの?」
「ここだってよ」
「へぇ、ってここ?」
「なんかの神様かなんかじゃねえ?」
「お前、頭打ったか?」
「かもしれねえ・・・」
「とりあえず、あいつは非常識な存在らしい」
「本人に聞いてみるか、ねぇ花夏ちゃん」
「なに?」
「花夏ちゃんって何かの神様?」
俺と同じ質問してやがる
「向日葵のお友達っ」
「あぁかわいいっ」
正真正銘の馬鹿だった
「俺たちそろそろ帰るんだけどよ」
「そっか、うん!またね」
「あぁ、またな」
「そうだ、これ持っていって」
そこに生えてる向日葵を一本抜き、何かしてる
「はいっ」
向日葵を手渡してくる
何したんだろうか
というか、非常識なことに動じることもない俺って・・・
「おう、ありがとよ」
「じゃあねっ」
と言って、花夏は消えた
「え?花夏ちゃんは?」
そして現実を受け止められない男が一人
「帰ったな」
「・・・」
絶句、落書きでもしてやろうか
しまった、ペンが無い
「ほら、行くぞ」
「お前、道わからねえだろ」
「ぐっ・・・」
「わざとらしい呻き声を出すな」
いつかしたような突っ込みをされる
屈辱だ
と、まぁ下山途中
「おい」
「・・・」
「貴様の第六感とやらはここで発揮されんのか?」
「う、うるさいっ!誰にだって調子悪いときがあるわっ」
「まぁ、どうすっかなぁ」
そんな時、手がなにかに引っ張られるような感覚があった
「うおっ」
見ると、向日葵が花の部分を光らせながら、クネクネ動いていた
「なんじゃそりゃあああああああああああああああああああああああ」
横で史貴が叫び声を上げる、俺もそんな気分だった
「ま、まあ落ち着け史貴、花夏がくれたんだ、きっと何か助けてくれる・・・かも」
「智樹聞こえる~?」
「「っぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ」」
二つ分の叫び声が木霊した
「大声ださないでよ・・・」
「って花夏かよ」
「うん。これで話できるねっ」
「そこはかとなく怖いけどな」
「向日葵かわいいじゃん」
「世の中には動いていいもんとダメなもんがあんだよっ」
「聞いたことないよ」
「まぁいいや、で、こいつがなんかしてくれんのか?」
「下山したいんでしょ?小さい山なのによく迷えるね」
「おめぇと遊んでたからだろうがっ」
「・・・なに?花夏ちゃんなの?」
「あぁ」
「よかったぁ、ビビりまくったよ」
どうでもいいが、こいつの女の前での口調がイラつく
どうでもいので話を戻す
「じゃあ、よろしく頼むわ」
「まかせて~」
グンッと手が引っ張られる
「こっちってことか?」
「うん」
「おら、行くぞ、史貴」
「おう」
と、まぁ本当に小さい山なので五分もせずに下山
「ありがとな、花夏」
「やっと帰れる・・・」
「この向日葵どうすればいい?」
「う~ん、庭にでも飾っておいて」
「了解」
「じゃ、俺こっちだから」
「おう、じゃあな」
「っと、お前明日は学校ってのわかってるよな?」
「は?ああ、そうだったな」
夏休み明けに行われる文化祭の準備があるのだ
「寝坊すんなよ」
「こっちのセリフだ」
軽口を叩きあって別れる
一日の終わりに、さっきもらった向日葵を庭に飾る
家に帰って、適当に夏休み前の復習をして、寝る
明日早いな・・・
続く
あとがき
どもです。研修生です
えー、ついにやっちまったか一次創作解禁
これは本当に気の向いたときにのみ、更新します
できれば感想をいただきたいです
web拍手なんてハイカラなもんはウチにはねえのさ・・・
ちなみにキャラは
智樹(苗字はまだ決めてませんw)
主人公
史貴
友人、昔引っ越してきた(明示はしません)
花夏(はなか)
一応神様ってことでお願いします
そんなこんなで、順番を組み替えるのが好きな私は
あえて、シンクロニクルの更新より先にこれをアップします
では、今日はこれにて~
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
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二次創作がメインで、現在一次創作は停止気味です。
暇なとき、「のんびりしていこう」という場所がここであればとても嬉しいです。
最近の衝撃:
寝言「魔貫光殺砲」
…そうですか、緑の人ですか。
注意:
ルールとかとやかく言うのは嫌ですが、一応と。
他の作家の皆様も何人か迷惑しているそうなのでこちらも。
まぁ、最低限の常識は守ってください。ということです。
文書の無断使用・転載はなさらないよう御願い致します。