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~初めに~
ちょっと長めなものにしようと思っていたのですが
連載ものにすることにしたのでアップを早めました
最初はペースが安定できないと思うので更新が遅くなるかもしれませんがどうかご了承ください
そして、内容は
最初はかなり短いです
しかも内容について自分で説明する始末・・・(詳しくはあとがき
えぇと、最初なので私もテンションが維持できないのですが一つ言います
ほんの少しの勇気を持ってお臨み下さい
では、どうぞっ
『シンクロニクル』~失った記憶~
11月中旬。今年は寒く、雪が降っていた
時刻は十一時、三限目の英語の授業だ
先生は「テスト前だからな、今日は自習にする。ただし騒いだら即授業だからな?」と言って教室の隅(ストーブの近く)で舟を漕いでいた
自習と言っても自習道具なんか持ってきてなく、英語の教科書を読み返していた
真人は自習と聞くなり睡眠の体制に入っていた
やがて集中力も尽き、窓の外を眺める
こんこんと雪が降り、明日には結構な深さになっているだろう
「(きっと、恭介が面白い遊びを企画するだろう)」
胸は期待でいっぱいだった
しかし、窓の外の景色をみると、そんな浮ついた心も落ち着いてくる
やがて生徒たちの話声も聞こえなくなってくる
もちろん教室には生徒だっている。ストーブの音だって聞こえる
だというのに外を見やると全て無音だった
心惹かれる美しい景色というわけではない
ただ窓枠の上から下へ白い雪が落ちていく
それだけの景色
でもそれは愉快で、どこにでも有り触れていて、少しだけ悲しい景色だった
少年の頃に感じた、雪への憧れ
取り戻せない過去の思い出
突然、頭に痛みが走る
急速に意識が失われていく
隣の席では、大きな人が寝ていた
・・・
気づくとそこにいた
一面の銀景色
ゆっくり地面に舞い降りる雪
音は無い
僕はそれをどこか暗い部屋から見ている
うさぎだろうか、跳ねまわってる気がする
小さな躍動感
説明しがたい感情
哀しいわけでも、寂しいわけでもないのだろう
喩えるなら世界の姿
それも小規模な、一括りの世界
心の世界。とでも言うのだろうか
小さな動き、いつしかそれで世界が変わってくる
歩けど歩けど世界は続く、終わりまで
それが堪らず、僕は駆けだした
世界には何時しか生まれた大きな欠陥があったのだ
「(どうして・・・みんなの姿がないんだっ)」
何よりも大切な仲間の姿
本来ならこの世界も騒がしかったのだろう
それこそが、僕が望んで止まなかった世界の姿
みんなで力を合わせ、勝ち取った世界の姿
しかし、その世界には、事実を突き付ける白しかなかった
なにより悔しいのは、『みんな』を知っているはずなのに名前も、顔も浮かばないことだった
・・・長く、幾度となく繰り返した日々の中で失ってしまったのであろうか
浮かぶ思い出には大きな穴が開いていた
「(探しに・・・いかないと)」
「(・・・どうやって?)」
「(そんなの決まっている。みんながやって来たじゃないか)」
一人でできることなどたかが知れているだろう
でも、やれることはやっておこう
世界はとうに消えていた
白い世界は消え、真っ暗な世界に来ていた
じっとしているとだんだん世界は輪郭を帯びてくる
目にしたのはたくさんの扉
消えてしまった、僕の思い出たち
さぁ、探しに行こう
一つずつ、二度と忘れないように
・・・
続きます
あとがき
どうも、研修生です
このブログ初のSSです
書いてみたのですが、もう自分でも「これは何かまずいだろう・・・」と思いました
雰囲気てきにはこんな感じのSSを書きたかった。と結構ビンゴしていたのですが
うまく言葉にできませんでした
えー、「あとがきがネタバレだ」との助言(?)があったので一部削ります
あと、予定を急に変更させてしまって申し訳ございませんでした
次回更新は一週間後にしたいと思います
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二次創作がメインで、現在一次創作は停止気味です。
暇なとき、「のんびりしていこう」という場所がここであればとても嬉しいです。
最近の衝撃:
寝言「魔貫光殺砲」
…そうですか、緑の人ですか。
注意:
ルールとかとやかく言うのは嫌ですが、一応と。
他の作家の皆様も何人か迷惑しているそうなのでこちらも。
まぁ、最低限の常識は守ってください。ということです。
文書の無断使用・転載はなさらないよう御願い致します。