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怖い話っぽいのいきたいと思います

特に理由はありません

なので、カテゴリーも一次創作ではく日記

というか、まったく一次じゃありません。結構知られてる怖い話をそれっぽく語りたいと思っただけです

まぁ、醜い文章ですが寛容な心で受け止めて下されば幸いです

それでは、どうぞ・・・

さっちゃんの歌

と言われれば誰でもわかる歌でしょうか?

幼稚園の頃によく唄った歌ですよね

まぁ、どんな話にでも『曰く』ってものはついてしまいます

これは私が中学生の頃のお話です


   『さっちゃんの歌』


「なぁ、さっちゃんの歌って知ってるか?」

中学三年生の冬、そんな話を振られた

「あぁ?幼稚園の時とかに唄ってた?」

「それそれ、どんな歌詞だっけ?」

受験シーズンだってのに余裕な奴、と思いつつも話には乗っていた

俺はその頃、すでに前期選抜で合格していたので、ただ授業を受けているだけだった

「確か・・・
           
さっちゃんはね サチコっていうんだほんとはね 

だけど ちっちゃいからじぶんのこと さっちゃんって呼ぶんだよ

おかしいな さっちゃん 

さっちゃんはね バナナが大好きほんとだよ 

だけど ちっちゃいからバナナを はんぶんしか たべられないの

かわいそうね さっちゃん


・・・じゃなかったっけ?」

「いや・・・ちゃんと3番まであるからな?」

呆れられてしまった

「仕方ねえだろ、小さい頃なんだから」

「ふむ、まぁそれはいいとしてお前、怖い話って聞いてピンとくるか?」

「急に話を変えるなよ」

「それでお前は知らないということがわかった」
   
「あ?何が?」

「さっちゃんの歌には実は4番があるらしい」

へぇ~

「で、それがどうした?」

「本当に話し甲斐のないヤツだなぁ。黙って聞けよ」

・・・こいつ、俺が何も言わなかったら

『人の話はちゃんと聞けよ!』

とか言うくせに

「どうにもその4番を歌ってしまうとその人は足を引きちぎられて殺されてしまうらしい」

・・・あ?

「あ?」

「うんうん、その顔を求めてた」

「うるさい」

「で、なんで和やかなさっちゃんの歌がそんな殺伐とした空間を作り上げるんだ?」

「いやいや、お前が3番の歌詞を知ってたら4番の歌詞を聞いてもあまり違和感を感じなかったと思うぞ」

「あー、大丈夫だ。歌詞は思い出せんが遠くへ引っ越すって内容だろ?」

「あぁ、その通りだ」

「で、4番はどうなってんの?」

「おいおい、俺を殺す気かい?」

「死ねよ」

「ひどっ・・・」

「第一、唄った人が死んだならどうして歌ったら死ぬって噂が流れる?殺された人にはストーカーでもいたのか?」

「うわー、すげえつまらねえ奴がいる」

「ほっとけ」

「そもそも、『テケテケ』っていう似た話がなかったっけ?」

「俺は知らないよ」

今度嫌ってほど聞かせてやる

「でもね、枕元に半分のバナナかバナナの絵を置いておけば殺されないらしいよ?」

「そりゃまた大層な不確定要素を持ち出してきたもんだ」

「・・・はぁ」

「ほっといてくれ」

「と言っても、俺も歌詞はしらないんだ」

「使えねえ」

「お前よか使える」

「・・・」

「その歌詞ってのはやっぱり誰かが作ったらしいんだね」

「ほら見ろ、お前だって否定してるじゃんか」

「ほっとけ」

「だから、いろんな4番歌詞が存在してしまっているってことさ」

「内容は掴んでるよ?もちろん」

「聴きたいぃ?呪われちゃうかもよ?」

「お前が振ってきた話だろうよ」

「そうだね、じゃあ行くよ?」

『さっちゃんの3番歌詞ではさっちゃんが引っ越す内容だったね?

・・・どこから話そうか

そうだ、4番歌詞を歌ってしまって殺されちゃった人の話をしよう

その人はね、「幽霊なんかいるわけねえだろ?」とか言ってたらしいんだ

怖い話を笑って見過ごす人だね

その発言に火のついたクラスの人は、ちょうどその時話をしていた『さっちゃんの4番歌詞』

をその人に教えちゃったんだ

まぁ、結果は言わなくてもわかるね?

で、その4番歌詞のだいたいの内容は

引っ越ししたさっちゃんはある冬の日、踏切を歩いていたんだ

ちょうど、警鐘が鳴って変に力を入れちゃったのかな

足が線路の窪みにはまっちゃったんだ

その日は酷い雪でね、運転手も気づかなかったのかもしれない

その場で真っ二つだってさ

しかもひどく寒かったから神経や傷口やら色々麻痺したって言うね

そのまま動き続けて足を探しているらしいって・・・

それで、たくさんある4番歌詞にはどれも共通してる部分があるんだ

最後の一行

『だからお前の脚を貰いにいく』

歌詞は違えど、意味はどれも同じ

どう?冷静に考えれば矛盾ばかりだけど話としては怖いでしょ?』

・・・微妙

「口裂け女の方が怖いな」

「そもそもだ、さっちゃんの正規の作詞家の人を知ってるのか?」

「知ってるよ、あれだけ有名な人がこんな意味不明な作詞をするわけがない、って言いたいんだろ?」

「わかってるじゃないか」

「ホントに夢のない・・・」

「足もがれる夢なんて絶対に見たくないが」

「確かに」

「でもあれだな」

「ん?」

「勝手な歌詞つけた野郎は酷い目に遭っても仕方ないかもな」

「・・・?そうだね」

意味わからないことを言ってると思われただろうか

実はさっちゃんの歌の『都市伝説』は知っていた

馬鹿げたことに、歯止めの利かない無責任な奴は調子に乗って16番あたりまで作詞しているらしい

俺はこの勝手な作詞が嫌いだった

いや、正確には一週間ほど前に嫌いになった

それまでは今目の前にいる奴同様、怖がったり、ネタにしたり、いろいろと唄ってたりしていた

夕方のニュースをボンヤリ眺めていた俺は一つのニュースに目を奪われた

「さっちゃんの作詞家」

俺は『さっちゃん』という単語だけでテレビに釘付けで、それだけに内容は覚えていた

『さっちゃんは私の近所にいた初恋の女の子』

そして、それを聞いたときは言葉を失った

バナナが好きだったのはその作詞家だったらしい

さっちゃんと半分ずつにでも分けて食べていたのだろうか

3番の歌詞を作ったときは本当に悲しかったのだろう

4,5,6・・・と勝手に作られていた時の心境はどうだろうか

都市伝説にされていいように変えられる

そんな勝手が俺は好きになれなかった

だからそれ以降はさっちゃんの歌にもあまり触れず、正しい記憶だけを残して頭からは消し去っていた

「・・・お前は余計なことをするなよ」

「あ?何が?」

「ほれ、先生がこっち睨んでるぞ」

話はこれで打ち切った、小さい子供の想いを踏みにじって









あとがき
最初に
文の構成など一つも考えないで更新したことについて申し訳ありませんでした

これはノンフィクション半分フィクション半分です
作詞家の名前がないのは・・・忘れてしまいました
調べようとしましたがそれと一緒に不愉快な情報まで引っかかるのが嫌でした
テレビでやっていたのは本当です。その時の感情も本当です
話の場面と少しの脚色を加えました
そのニュースを見て以来、さっちゃんの話で笑ったことなど一度もありません
今回この話を取り上げたのは
・正しい話を知ってもらいたかった
・怖い話というのは誰かが勝手に決めたというのを理解してほしかった
冷静に考えれば本当に矛盾ばかりなんですがね、どうも私も失念してしまうことがたまにあります
でも、『テケテケ』というのはなんなのでしょうか?


お正月にお会いしましょう~
最近、あるファーストフード店の道化師に注目しています
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性別:
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誕生日:
1980/02/26
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学生
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散歩
自己紹介:
 プロフィールを詐称する癖があります。
 二次創作がメインで、現在一次創作は停止気味です。
 暇なとき、「のんびりしていこう」という場所がここであればとても嬉しいです。

最近の衝撃:
 寝言「魔貫光殺砲」
 …そうですか、緑の人ですか。

注意:
 ルールとかとやかく言うのは嫌ですが、一応と。
 他の作家の皆様も何人か迷惑しているそうなのでこちらも。
 まぁ、最低限の常識は守ってください。ということです。

 文書の無断使用・転載はなさらないよう御願い致します。
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