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昼食で発展する話

お手軽サンドイッチ、工夫を凝らせば絶品料理







  サンドイッチで巡って

 

僕が小鳥と一緒に餌付けされているという噂が流れだしてから早一週間

今日も変わらず中庭の木陰で昼食をとっていた

「本当に餌付けされてるみたいだね・・・」

「あながち間違いではないんじゃないですか?」

「ははは、恐縮です」

事実、餌付けされていた

「でも、本当においしいね」

「それは見方によっては失礼な発言にも取れますが?」

「いやいや、ホントにおいしいって」

「実はそれ、失敗作です」

「ホント?」

「冗談です」

「いやいや・・・」

未だによくわからない人だ

「それでは、失礼なことを言った直枝さんに一つお願いがあります」

「言ってないよっ」

「では、駄目ですか?」

「いや、駄目では、ないです」

あれ?丸め込まれてしまった・・・。まぁ、いいか

「ありがとうございます。それでは放課後、校門で待っててください」

「うん、わかった」

むぅ、どこで会話の軌道を変えられたんだろう?


場所変わって放課後の教室

「おーい、理樹」

「ん、どうしたの?恭介」

「ちょっとな、鈴にモンペチを頼まれたんだが用事があって、代わりに買ってきてくれないか?」

「うん、いいよ。何味?」

「さんきゅ、じゃあメモな」

恭介からメモを受け取り、早速商店街に向かおうとした

「って、西園さんと約束があったんだっけ」

どこに行くか分からないけど近場だったら寄らせてもらおう

校門に向かった

その時、僕の襟首を複数の手が掴んだ・・・!!

 

 

「すみません。掃除で遅くなりました」

情けなく頭を垂れて謝る

「女の子を待たせるなんて最低ですね」

「面目ないです」

「掃除だってことは知っていましたが」

「何か言いましたっ!?」

「いいえ、何も」

何かひどいセリフを聞いた気がする

「では、参りましょう」

「うん・・・」

とぼとぼと西園さんについて行った

道中

「で、何をしに行くの?」

「そのうちわかりますよ」

「じゃあ、どこに行くの?」

「商店街です」

「だったら、用事終わった後でいいから少し寄り道していいかな?」

「別にいいですが、何をするんですか?」

「そのうちわかるよ」

「いじわるですね」

「だね」

お互い、クスリと笑って歩いて行く

本当は鈴のモンペチなんだけど仕返しに秘密にしておいた

なんとなくだけど、その方が楽しいから


時進んで商店街

「じゃあ、イチゴも買いましょう」

「どのイチゴがいいかな?」

「そんな分量も使わないのでこれでいいです」

何故か買い物をしていた。まぁ、商店街なら買い物なんだろうけど

「でも、これってサンドイッチの材料かな?」

そう、西園さんのサンドイッチの具にはよくフルーツが使われるのだ

「正解です。あ、直枝さん、この後も時間よろしいですか?」

「いいけど何するの?って秘密だったね」

「当然です」

そう言って笑う西園さんの顔は正直可愛かった

口には出さないけどね

「じゃあ、買いたいものは買いましたので、直枝さんの用事を済ませに行きましょう」

「うん、じゃあ行こう」

二人で店を出る。えーとペットショップは・・・って隣ですか!

「どこに行くんですか?」

「うーんとね、ここ」

「ここですか?」

「はい」

ペットショップを見上げる西園さん、当然訝しげにしている

「鈴さんに買ってあげるんですか?」

と思ったら鈴の用事だってわかってたらしい

「違うよ、鈴に頼まれた恭介から頼まれたんだ」

「そうですか・・・優しいんですね」

「え?普通のことじゃないかな?」

「それでも、兄妹間ならともかく直枝さんはお二人とは違うのに」

「それこそ普通だよ、だって鈴は妹で恭介は兄だから」

「ずっとそんな風にして生きてきたんだ。真人も、謙吾も。みんな家族だよ」

「そう、なんですか」

なんかすごい意外そうな顔をしている

「でも、みんなも家族だよ」

「西園さんも他のリトルバスターズのメンバーも」

「家族・・・・・・ありがとうございます」

あれ?なんか顔赤い?

「どうしたの?風邪?」

無理に連れ出しちゃったのかも、って僕が連れてこられたんだっけ

「・・・なんでもありません」

あ、元に戻った。溜息吐いてるし

「直枝さんらしいです」

「うん?まぁ、ありがとう」

「ちなみに、褒めてはいません」

うぅ、いきなり辛口になった

「では、最後に私の用事に付き合ってもらいます」

「うん・・・って置いて行かないでっ」

ずんずんと先に進んでいく西園さんを追いかけた。時折「デリカシー」なんて単語が聞こえたけど気のせいだろう

夕陽が綺麗だったけどゆっくり見ている余裕がなかった


場所変わって時進み再び学校

場所は家庭科部室、もとい家庭科室

クドがいた、二木さんはいなかった。風紀委員会らしい

「お昼ご飯ですかー?」

「その通りです」

どうやらいつもここで作っているらしい

でも、なんで僕がここに?

「ねぇ、どうして僕がここに?」

「直枝さんは一度料理の難しさを味わってみるべきかと思いまして」

「えぇ、どうして?」

「自分で作ってみればきっとありがたみも違うかと」

なんの?と思ったけどなぜか彼女が怒りそうな気がしたので言わないでおいた

おそらく今日の昼食で何か言ったのだろう。自覚ないけど

「大丈夫ですっ、そんなに難しいお料理ではありませんっ!」

料理仲間が増えると思って嬉しいのか、尻尾があったら振りそうな勢いでクドが言う

「それで、サンドイッチを作ればいいの?」

「そうです。明日から少しでもありがたって下さればいいんです」

「明日から・・・?あのー。もしかして毎日一緒にお昼食べてるですか?」

「あれ?噂とか聞いてないの?」

「ウワサ?」

「僕が鳥と一緒に餌付けされてるって」

なんと不名誉な・・・

「えーと、それはつまり一緒に食べてるってことですか?」

「そういうことになるね」

「そうなんですかっー!お、お邪魔しましたっ!」

鍵だけ置いて全力疾走する。あ、壁にぶつかった。お約束な子だなぁ

痛む鼻を押さえながら走って行く姿はどこか涙を誘うものがあった

しかし、今回もクドは空回りしすぎたようだった

気を利かせていなくなったつもりでも、逆にとても気まずくなってしまった

何も餌付けされてるから付き合ってるわけでもないのに

いやまぁ、そうであったら嬉しいけども

「・・・では、作りましょうか」

「そうだね・・・」

この場にいないクドを恨めしく思うも、料理に集中することにした

「そのイチゴを均等の厚さにスライスしてください」

「はい・・・っと難しいね」

「次はキウイフルーツをイチゴと同じ厚さでスライスしてください」

今作っているのはフルーツサンド、難しいね

一応デザート感覚で、かといって太らないようにかな?生クリームを繋ぎに『少々』使用している

「あ、挟む前にパンにマーガリンを塗って下さい。そうです」

「その後にレタスを挟んで、お肉を挟んで・・・完成です」

何度も失敗を繰り返したけれども、西園さんの指示にしたがって

「ふぅ、できた」

完成したのは夕陽も沈み、三日月が綺麗に輝く頃だった

「お疲れ様です」

「大変だね」

「わかっていただければ結構です」

うん、料理って大変だ。サンドイッチ一つとってもこんな難しいなんて

その時、携帯電話が鳴り響いた

「ちょっとごめんね・・・はい、もしもし。恭介?」

「なに?聞きとれないよ、落ち着いて・・・で、なに?」

『理樹・・・お前、西園と付き合ってるって本当かああああああああああああああああああああああああああああ!?』

電話口から酷い叫び声が聞こえてくる。これ、聞こえただろうな

恭介の後ろでは『マズイ!』とか『誰か恭介を止めろ!』とか真人が恭介の首を絞める音とか(きっと沈静用だろう)が聞こえる

最後に来ヶ谷さんが『済まんな』と言って電話を切った

正直、最悪です

「・・・・・・」

「・・・・・・」

沈黙、どうしよう。泣きたい

この場にいない恭介に心の中で藁人形に五寸釘を刺しながらも僕は必死に言葉を探した

・・・うん、どうしようもなく沈黙

すごい緊張してきたよっ

西園さんも顔赤いし

「えっと、西園さん・・・」

「・・・・・・はい」

うわ、緊張する

「好き、です」

「はい・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

あの、返事を・・・下さらないと、顔が溶けそうです

「西園さん?」

「行きましょうっ」

「うわっ」

いきなり西園さんが動きだした

「ほら、直枝さんもせっかく作ったのにサンドイッチをしまいましょう」

「うん、そうだね・・・」

これは、駄目ってこと・・・?

一人困惑している間にも西園さんは帰る準備を終えていた

僕が終わるまで彼女は待っていてくれたのだが、会話はなかった

そして鍵を返し昇降口で・・・

「明日は互いのサンドイッチを食べましょう」

「はい?」

「私が作ったのは直枝さんが、直枝さんが作ったのは私が」

「うん、いいけど」

うん?付き合いはしないけど今まで通りの生活をしようってことかな?

「・・・家族、ですしね」

「・・・・・・・・・」

さっき僕の言った言葉だ

だけどここのこの状況で使う、となる・・・と?

そんな僕を眺めて彼女は歩く

月明かりの下、楽しげに

「では、また明日」

歌うように告げていった

 


おわり

 

 

 

 

 


あとがき
はい、ひさびさに元のHN 見物客で
初心に還るって捉えていただければ幸いです
2か月ぶりの更新、非常に読みずらいかと思います。申し訳ありませんでした
しかし、書いているうちに美魚SSというのもいいものですな。と感じるようになりました
今までは姉御に偏りがちではありましたが徐々に範囲も広げていきたいです
「そしてまだ作品もそんなにだしてないのに「偏りがち」とか言うな」とか言わないでくだされば嬉しいですw
では、怠惰な長期休暇。短編第一作目、面白い作品をこれから少しずつ作っていきたいです
そして、話が急展開すぎるのにもツッコミしない方針でw
そして「サンドウィッチ」じゃね?なんていうのは禁止ですw
見物客でした

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無題
久しぶりの更新、お疲れ様です。
次の作品も期待して待っています。
次回は、もっとおぎおぎな話になる!はず!
笹二式 2008/03/15(Sat)00:12: 編集
Re:無題
お久しぶりです!
期待してくださるのはとてもうれしいのですが重圧です!www
次はとりあえず急展開すぎるのはやめようと思います…orz
仕方のない奴感覚でお見守り頂ければ幸いです
俺…みんなをおぎおぎさせるのが夢なんだ。…この戦争が終わったら、俺もその夢叶えられるかな?…へへっ馬鹿なこと言っちまったな。忘れてくれ
ともあれがんばりますwコメントありがとうございました!
【2008/03/16 12:29】
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1980/02/26
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散歩
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 プロフィールを詐称する癖があります。
 二次創作がメインで、現在一次創作は停止気味です。
 暇なとき、「のんびりしていこう」という場所がここであればとても嬉しいです。

最近の衝撃:
 寝言「魔貫光殺砲」
 …そうですか、緑の人ですか。

注意:
 ルールとかとやかく言うのは嫌ですが、一応と。
 他の作家の皆様も何人か迷惑しているそうなのでこちらも。
 まぁ、最低限の常識は守ってください。ということです。

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